接客・応対

空いた器、お下げ致します

先日、ある飲食店で食事をしていると、接客者が、
「空いた器、お下げ致します」
と言っていました。

最初、何気なくその言葉を聞いていたのですが、
だんだんある現象に気づきました。

それは、お客様が、せっせと接客者に器を渡しているのです。

接客者は、テーブルの側で、
「空いた器お下げ致します」
と言うだけで、お客様が器を渡すのを待っているのです。

飲食店では、よく空いた器を下げる時、
「こちらは、お下げしてよろしいでしょうか」
などと言って、接客者が器を下げます。

ですが、この接客者は、自分から下げようとするのではなく、
お客様が器を渡してくれるのを待っているのです。


たぶん最初は、
「こちらは、お下げしてよろしいでしょうか」
などと言っていたのでしょう。
ですが、だんだん
「空いた器 お下げ致します」
という言葉に変わり、お客様が空いた器を渡してくれるのを待つという行動が、
無意識のうちに癖になってきたのではないでしょうか。


この接客者の視点に立ってみた時、その理由は、いろいろと考えられます。

「こちらは、お下げしてよろしいでしょうか」
と聞くと、下げてはいけないものがあったりして、
何を下げたらいいのか、下げたら良くないのかがわからない……。

それでは、お客様が、下げてほしいものを接客者に渡してもらうのが一番無難、という考え方も出来ます。

ですが、接客者がお客様の手をわずらわしてしまうことを基本に置くと、
自らが進んで何かをしようとする思考パターンが弱くなってしまうように思うのですが…。


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